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執筆者の写真田中康代

がん治療中の皮膚変化とホームケア②

更新日:2021年6月5日

こんにちは。

アピアランスケアサロン『にこりっと』の田中康代です。


前回に引き続いて、がん治療に伴う皮膚変化対策として、

取り入れると良いスキンケアの工夫についてお伝えしますね。


スキンケアのポイントは3つでした!

① 清潔

② 保湿

③ 保護


①清潔については前回書きましたので、

今回は② 保湿について!


なぜ保湿が大切なの??

というと・・・

皮膚にとって乾燥は敵だから!


皮膚の働きの一つに、体の表面全体を覆って外の刺激から体を守る”バリア機能”というものがあります。

皮膚が乾燥してしまうと、この”バリア機能”が弱くなってしまい

・見た目がカサカサ

・かゆみ

・外からの刺激に敏感になる

などなどのトラブルの原因となります。


治療に使用するお薬の中には

・皮膚にポチポチ皮疹が出たり

・乾燥しすぎて亀裂が入ってしまったり

・手足の皮膚が硬くなったり痛んだり

・ツルツル指紋がなくなったり・・・


お薬の副作用として皮膚変化が出やすい場合もあるので

乾燥対策の”保湿”とても大切なのです。


「保湿」のポイントは3つ


1.入浴や洗顔の時のお湯の温度。

入浴や洗顔で皮膚を清潔にすることはとっても大切です。


その際のお湯の温度の目安は・・・

40度以内が推奨されています。


熱めのお湯は、皮膚の保湿成分を余計に流してしまい、皮膚乾燥の要因となってしまいます。


そして、湯船に浸かる時間は・・・

5分程度が目安。


熱めのお湯、長時間の入浴は、かゆみを誘発して皮膚をかいてしまうことで傷ができて出血や痛みにつながる心配もあります。

入浴好きの方には物足りないかもしれませんが、できる範囲で温度と時間を調節をして快適に入浴時間を楽しんでいただけたらと思います。


2.保湿剤を使うタイミング。

入浴や洗顔の後、時間の経過とともにお肌の乾燥は進みます。

水分を拭き取った後は、できるだけ早く!

目安は10分以内には保湿剤を塗るようにしましょう。


3.保湿剤の塗り方。

病院から保湿剤が処方されている方もいらっしゃると思います。

処方薬であっても市販の保湿剤であっても適切な量を使う!これ大事です。


量の目安は

・クリームなどチューブに入った保湿剤の場合は人差し指の先から第一関節までの長さ。

・ローションの場合は一円玉くらいの大きさ。

この量が手のひら2枚分の広さに塗る量の目安です。


さらに塗り広げる際は、塗りたい皮膚の上何箇所かに保湿剤を置いて、擦らずに手のひらでスタンプを押すように広げる、決して擦らないように気をつけると良いですよ。


背中など塗りにくい場所は、協力してくださる方がいればお願いして忘れずに塗ってくださいね。



保湿剤はアルコール成分が入っていないものがお勧めですが、

普段使い慣れているもので、塗ったときに刺激を感じなければ、

使い続けても基本的には大丈夫です。


顔に使う基礎化粧品についても同様です。

これまで使用してきたもので刺激を感じなければ買い換える必要はありません。


保湿剤、たくさん市販されているので使用感や香りなど自分に合ったものを見つけて楽しむのもありです♪


「治療が始まって皮膚に変化が出始めているけれど、このままの化粧品で良いのかわからない。」

「保湿剤、たくさんありすぎてどれを選んだら良いのか教えて欲しい。」

などありましたらいつでもご相談くださいね。


では、次回は3つ目のポイント「保護」について書きたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。









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